[第Ⅱ期]MLF Enzo mariリメイク完成報告1-
-2025.7-
昨年11月から取り組んできました椅子リメイクの1種類目が完成しました!
コンセプトは飛騨広葉樹の小径木の活用です。飛騨広葉樹は直径26センチ程度が平均となり家具等に使うには向かず、基本チップとして燃料等になっているのが現状です。そこで、小径木を使用して家具を製作できないかと思い、設計してみました。


↑製作図面・パース
広葉樹は、ホオ・トチ・クリ・ウダイカンバを使用しています。小径木なので、集成材のようにはぎ合わせて一つの板にした状態から各パーツをカットしました。緑色のホオの木がバランスよく配置ができ良いアクセントになりました。(タイトボンドとビスケットで連結)
小口の突き付けは傾斜をつけて隙間を見えづらくしています。


↑ 広葉樹の集成材を製作 ↑小口突き付け部
ビスで各パーツを固定しているのですが、アクセント兼ビス隠しとして御影石を使用し、磨きはしておらずカットしたラフな状態で、オイルを塗り黒く仕上げていただきました。

[素地] [オイル仕上げ]
木はソープフィニッシュで仕上げています。素地の色合いを残したかったのでこの仕上げにしたのですが、黄色味が強くなってしまいました…。手触りはとても滑らかです!

[ソープフィニッシュ] [素地]
”完成”しました!!パース通りですね。
当初の設計通りに製作することは当たり前ですが、機能面でも椅子として使用できるよう強度を踏まえつつ、無事完成できたことうれしく思います。大理石も綺麗に納まりました。細部までこだわりましたので、実際に見に来られる機会がありましたら、触れて座って使用してみてください。


設計含め9か月間と時間がとてもかかってしまいましたが、無事完成して一安心です。
弊社としては、設計から社員で話し合い形にしてくことをやったことがなかったため、設計することの大変さを再認識でき良い機会でした。また、自分たちがやりたかった小径木の活用方法の一つとして見出せたかと思います。
次回は、もう一種類の完成報告になります!
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